19: ◆O.FqorSBYM[saga]
2019/01/06(日) 00:14:11.26 ID:S5Xl1a3+0
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???「...私は死ぬのだろうか」
そこにいるのはある1人の女性。
ここは洞窟ではないどこか、真っ白な世界。
彼女はただそこに立ち尽くしていた、どこを見つめずに。
???「死にたくない...」
???「まだやりたいことが沢山あるんだ...」
???「事故で亡くなった両親に誇れる仕事に就いたんだ...投げ出すわけにはいかない」
???「行きたい星や食べたい料理だってまだある...」
???「...それに、まだ恋人すら作ったことがない」
そこにいた彼女は願望を垂れ流していた。
それらが彼女の精神を支える柱であった、だから過酷な仕事を頑張れる。
例えそこで事故が起き、サバイバルを強いられても全うしなければならない。
???「..."キス"もしたことがない」
???「人を愛するということは...どのようなモノなのだろうか」
それは乙女の願望であった。
全ての欲望の深淵には、ソレが存在していた。
今までしたことのないその未練が彼女の不安を取り払う。
???「...」ピクッ
そして感じたのは、手のひらであった。
意識が吸い込まれる感覚が彼女に纏わりつく。
この白き世界から一転して、見えるのは暗黒であった。
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