17: ◆O.FqorSBYM[saga]
2019/01/06(日) 00:12:20.97 ID:S5Xl1a3+0
女看守「...やったか────」
────バコンッ!
突然聞こえたそれは、何かが爆発した音である。
だがなぜこの洞窟で聞こえるのか、グレネードを投げた覚えはない。
原因は絞られた、よく見ればこの個体の腹部は先程の奴よりも膨らんでいた。
女看守「──うっ...!?」
女囚人「────爆発したっ...!?」
絶命したクリーチャーは先程の亜種なのかもしれない。
どうやらこの原生生物は絶命時に爆発するような生態であった。
だが知識を深めるよりも、行わなければならないことが1つあった。
女看守「ぐっ...がぁ...」
────ぽたぽたっ...
洞窟に聞こえるのは、水が滴る音。
だがここには地底湖は愚か水たまりすらない。
どうやら水源は彼女のようであった、爆発時に弾け飛んだ奴の一部が。
女囚人「だ、大丈夫ですかっ!?」
女看守「げほっ...腹に刺さったこ、れを...どうにかしてく...れ...っ!」フラッ
その激痛に彼女は倒れるしかなかった。
弾け飛んできたのは、クリーチャーの前足に該当する一部。
それが彼女の腹部を刺した、出血多量とまではいかないが紅が流れ続けている。
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