16: ◆O.FqorSBYM[saga]
2019/01/06(日) 00:11:02.82 ID:S5Xl1a3+0
女看守「...」ピクッ
そんな時だった、彼女は何かを察知する。
それは微かに視認できた、銃に取り付けられたライトが一瞬何かを照らした。
答えは1つ、この惑星で緊張感を産ませるモノは奴らしかいない。
CREATURE「...」
まるでスポットライト。
ライトで洞窟の先を照らすとそこには先程の原生生物が。
幸いにも1匹だけであった、それも動く気配はない様子。
女囚人「...うわ」
女看守「──シーッ、シーッ...」
女囚人が声を上げようとするとそれを制止した。
彼女にはある説が思い浮かんでいた、洞窟内の生物なら妥当といえる説が。
静かにしろ、そのようなニュアンスは見事に女囚人に伝わった。
女看守(...ライトで照らしても、こちらに気づかない)
女看守(つまり視覚は皆無か...嗅覚や聴覚で捕食対象を認識するみたいだ)
女看守(...なら、遠くから撃てば安全に対象できるか...どうやら1匹だけみたいだしな)
女看守「...」スチャ
────バシュシュッ!
近未来的な銃器の射撃音が響く。
それは的確にあのクリーチャーを貫いた。
だが彼女は気づけなかった、それがどれだけ悪手なのかを。
CREATURE「──ピギャアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」
大きな断末魔だった。
やけに耳に残る、嫌な感覚が耳を襲う。
硬い外殻に包まれているわけでもない、原生生物は絶命するしかない。
54Res/60.33 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20