13: ◆O.FqorSBYM[saga]
2019/01/06(日) 00:07:04.78 ID:S5Xl1a3+0
女看守「──撃てっ!」
女囚人「────...」スチャ
────バシュシュシュッ!
これもまた近未来的な音であった。
女囚人は手錠をかけられた状態であの大きな銃器を射撃した。
複数の閃光が、ブレることなくあの気味の悪い生き物を狙いすました。
女看守「────っ...!」
女囚人「...大丈夫ですか?」
女看守「あ、あぁ...なんとかな...」
原生生物は沈黙した。
女看守に伸し掛かっていた奴は力を失いもたれかかる。
それを重そうに押しのけると、彼女は彼女に訪ねた。
女囚人「お返ししますね」スッ
女看守「おう...いい腕だったな」
女囚人「...ありがとうございます」
女看守(...こいつ、両手の自由が利かないにも関わらずに射撃したな)
女看守(連続殺人犯だからか...? 銃の扱いには相当なれているみたいだ)
女看守(...なおさら気が抜けない、銃を奪われたら簡単に反逆されるかもしれん...)スッ
そんなことを考えながらも彼女は受けとった。
銃を奪われることを考えながらも銃を受け取った。
その矛盾めいた光景を他所に、女看守はあることに気がつく。
54Res/60.33 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20