12: ◆O.FqorSBYM[saga]
2019/01/06(日) 00:05:59.71 ID:S5Xl1a3+0
女囚人「──うわっ!? 何事ですかっ!?」
女看守「────原生生物だっ! それよりも私の銃器を探せっ!」
寝ていた女囚人が飛び起きた。
女看守は手元に居たのは原生生物、つまりは野生動物であった。
その大きさは大型犬程度、危険性は明確化されていないが危険ではない可能性はとても低い。
女看守「あれがないと辺りを灯りで確認できないっ! 早く見つけてくれっ!」
──ピシュッ! ピシュッ!
彼女の判断が正しいのかはわからない。
だが身に迫る危険を回避するべく、銃のトリガーを引き続ける。
頼りになるのは聴覚、耳をすませば原生生物のモノであろう唸り声がもう1つ聞こえる。
女看守(手応えがない、やはり暗闇での射撃は厳しいか...っ!)
女看守「おいっ! まだか────」
────ドサッ...!
その時だった、身体に猛烈な衝撃が襲いかかった。
気がついたときには既に押し倒されていた、一体誰に。
答えは1つしかありえない、奴らは暗闇に住んでいる、つまりは見えているはず。
女看守「──ぐ...っ!?」グググ
女看守(物凄い力だっ...しかも完全に私に覆いかぶさっている...!?)
女看守「ぐっ...お、おいっ! まだかっ!?」グググ
覆いかぶされた、そして聞こえるのは荒い声。
原生動物の口元が迫っている、これから行われる行動など容易にわかる。
このままでは捕食されてしまう、だが絶望的な状況を打破するのは彼女の一声。
女囚人「──ありましたよっ!」
女看守「────ライトをつけろっ!」
────カチャッ...!
それは銃器に取り付けられたライトのスイッチ音。
そして見えるのは眩い灯り、それが照らすのは奴ら。
その見た目はとてもグロテスクな虫、まさに宇宙人と形容できる四足歩行の獣。
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