4:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/05(土) 00:28:50.40 ID:5AyZaIPq0
「ま、ざっと、こんなものね」
「い、息が苦しい……」
「文句言わない!」
「は、はひっ!」
小言を言われつつも着付けは終わったらしく。
俺の部屋に来た彼女は、艶やかな着物姿に。
驚きよりも、感心というか、感嘆してしまう。
「こうも変わるとは……」
「ジ、ジロジロ見んなっ!」
「あなた、誰の弟にそんな口利いてるの?」
「す、すみません! ごめんなさい! だからお尻はつねらないでくださいっ!!」
姉に尻をつねられて涙目の彼女は普段の何百倍も女らしくて、ついつい、胸がときめいた。
「た、助けて……!」
「あ、ああ。姉貴、そのへんにしとけ」
「そうやって甘やかすから駄目なのよ」
「お、おう。監督不行き届きで、申し訳ない」
何故か俺まで謝る羽目に。姉は鼻を鳴らし。
「いい? ちゃんと言いつけ通りにするのよ?」
「はひっ!」
「本当にわかってるの?」
「わかりました! だからお尻だけは……!」
「ん。それなら、頑張んなさい」
「ひゃんっ!?」
何やら問答をしたのち、最後にペチンと彼女の尻を叩いて、姉は俺の部屋から立ち去った。
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