【艦これSS】不器用を、あなたに。
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608: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/06/26(水) 11:09:53.72 ID:YtYgWYHzO
時雨「山城は...優しいよね」

山城「...別に普通よ」

山城は目の前の少女の瞳から、霞んだ光を感じ取った。

・・・きっと時雨は私の胸中を察している気なのだ。

時雨「ううん、山城はいつも僕に気を遣ってくれる」

山城「そりゃあ、一応アンタのお世話係みたいなもんだしね」

時雨「...僕の心情を読み取って...いつも寄り添おうとしてくれるじゃないか」

時雨は、困り顔に笑顔を上塗りしたような、そんな顔をしていた。

山城「大袈裟ね、誰だって新人にはこれくらいするわよ」

時雨は物事を重く考えすぎなのだと思う。
それは良くも悪くも彼女の大事な特徴であった。
きっと本能がそうさせているのだろう。


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