395: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/25(月) 10:14:43.06 ID:xjPFSqoxO
那珂「そしたら少しするとなぜかみんな納得したみたいな顔をしてね、結局加賀さんが代替案を出してそれがそのまま通ったの」
那珂「でも私は、そういえば今朝も瑞鶴さんと加賀さんは喧嘩してたし、それで拗ねてるのかなって思って...」
その時考えたことはまさに蒼龍づてに瑞鶴が聞いたストーリーと同じであった。
396: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/25(月) 10:15:35.67 ID:xjPFSqoxO
那珂「でもね、あそこに居たメンバー全員と提督が、そんな理由で最高練度の正規空母が出撃拒否するのを認めるわけないって思ったの」
執務室に居たメンバーは自分以外は全員古参勢で、さらに作戦計画を手伝うような者すら多かった。
そんな人達が私情まみれの自己中な行動を容認するとは到底思えない。
397: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/25(月) 10:16:09.16 ID:xjPFSqoxO
那珂「...その時はまだ、加賀さんが「行けない」って言った意味を考えたりまではしなかったんだけどね...」
那珂「あの時理由を察せなかったのは那珂ちゃんだけだったかも...」
那珂はあざとく苦笑いをした。
398: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/25(月) 10:17:09.27 ID:xjPFSqoxO
那珂「自分の速力で到着が遅れることを気にしたから、で間違いないだろうね。多分、自分が行きたい気持ちもあったと思う...」
那珂「だからこそわざわざ二航戦の2人に烈風を自分の手で渡して託したんじゃないかな?」
那珂「蒼龍さんが言ったっていう「気が立ってた」ってのも、瑞鶴さん達が心配で仕方なかったからだと思うよ」
399: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/25(月) 10:17:51.89 ID:xjPFSqoxO
瑞鶴は完全に理解してしまったのだ。
那珂の話を聞いて、今度は加賀を憎もうとする方が困難になっていた。
瑞鶴「いっぱい...ひどいこと言っちゃった...」
400: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/25(月) 10:18:49.15 ID:xjPFSqoxO
瑞鶴「でも...!今まで速度のこと散々馬鹿にしてきちゃったのに...」
瑞鶴「もうどんな顔して会えばいいか分かんないよっ...!」
自分を責めてしまっている瑞鶴を見て、那珂は先ほどある人に言われたことを思い出した。
401: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/25(月) 10:19:26.80 ID:xjPFSqoxO
那珂「瑞鶴さんと加賀さんとはお互いを心の底では信頼しあってる」
那珂「それは川内ちゃんも空母の人達も、そして鎮守府のみんなが思ってることだよ!」
そう言いながら翔鶴の方を向いた。
402: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/25(月) 10:19:56.04 ID:xjPFSqoxO
那珂「あんな感じじゃ加賀さんから歩み寄るのは難しいだろうから、瑞鶴さんが少しだけ意地張るのをやめて本当の気持ちを伝えてあげて欲しいの」
那珂「そしたら加賀さんともっと仲良くなれるはずだから!」
瑞鶴「私は別に...仲良くなりたいってわけじゃ...」
403: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/25(月) 10:20:59.12 ID:xjPFSqoxO
翔鶴「私も那珂さんの意見に賛成だわ」
翔鶴「普段加賀さんの話をする瑞鶴は、それが愚痴の時でもどこか楽しそうだもの」
翔鶴「加賀さんは難しい人だから、人付き合いに積極的な瑞鶴の方から距離を縮めてあげないと...」
404: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/25(月) 10:21:39.63 ID:xjPFSqoxO
那珂「まずは仲直りしないと、いつもの喧嘩だってできなくなるよ?」
那珂「それは嫌だよね?」
瑞鶴「......そりゃ...嫌だよ」
405: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/25(月) 10:22:21.10 ID:xjPFSqoxO
翔鶴「ほら、私も行くところまでは付き添うから。まずは加賀さんとちゃんと話し合いましょ?」
瑞鶴「うん...」
翔鶴「行く前に顔洗ってきなさい、ここで待ってるから」
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