242: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/09(土) 01:51:42.49 ID:J91t5PLpO
青葉「ちなみにみなさんは電さんからどのように聞いたんですか?」
響「あれは暁が着任してすぐの時だね」
青葉「とすると8月半ばくらいですか」
243: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/09(土) 01:52:57.30 ID:J91t5PLpO
響「そういうわけで暁には着任のほんの数日前に起こった出来事を説明したんだけど」
響「その時も電はやっぱり山城さんを擁護しようとしてたんだ」
雷「何か事情があったと思うし聞いたままの話だけを信じないで欲しい、って一生懸命フォローしてたのよ」
244: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/09(土) 01:54:53.76 ID:J91t5PLpO
青葉「その時に事情を知ってるってことを?」
響「いや、実はこの時点ではまだ打ち明けてもらえなかったんだ」
響「だけどこの時私が、電は優しすぎるんだって言ったら、電が何か匂わせるような返答をしてね」
245: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/09(土) 01:56:47.74 ID:J91t5PLpO
暁「そうなの。それで電の言いたい事が分からなくてとりあえず「何でそう思うの?」って聞いたのよ」
暁「そしたら、山城さんと川内さんは仲良くなったから、って答えたわ」
青葉「仲良く...ですか...」
246: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/09(土) 01:58:13.96 ID:J91t5PLpO
響「この事はまだ他の人には言わないで欲しいとも頼まれたよ」
響「そして青葉さんならその頃から既に居たし知ってると思うけど、実際に電の言った通りになったんだ」
雷「まさか夜戦練習に付き合ってもらうほどの関係になってたなんてね」
247: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/09(土) 01:59:24.17 ID:J91t5PLpO
響「私はその時はまだ、電が水雷戦隊に大きな影響を持つ川内さんを説得して、なんとかあの事件を収束させようとしたんだと思ってたよ」
暁「私なんか以前の様子を知らなかったから、てっきり山城さんと川内さんはもともと仲良しで、電が間に入って2人の関係を元に戻したって事なのかと思ってたわ」
間違った解釈を誘発したあたりに、電が意図的に話をぼかした事が窺えるであろう。
248: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/09(土) 02:01:31.24 ID:J91t5PLpO
青葉「そうなるとそれは9月の半ば頃ということですか」
青葉はメモを見ながら時系列を確認する。
暁「多分合ってるわ」
249: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/09(土) 02:03:25.47 ID:J91t5PLpO
雷「その時何とか聞き出せた唯一の事が、今さっき話した事情を知ってる人の数とそのうちの一人が川内さんって事なの」
雷「それを聞いて初めて、電が最初にぼかしを入れて話してたことの意味が理解できたの」
青葉「つまり電さんは“事情を知る”を“仲良くなる”に強引に置き換えて話していたわけですか」
250: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/09(土) 02:05:58.31 ID:J91t5PLpO
青葉「ところで電さんがそれ以上話せない事やみなさんへの口止めは山城さんの指示ですか?」
雷「それもあるみたいだけど...その事情を伝える権利が電には無い、って電自身は言ってたわ」
その言葉を聞いて、青葉は「やっぱり...!」と微かな声で呟いた。
251: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/09(土) 02:09:24.43 ID:J91t5PLpO
暁型は青葉の情報に身構えた。
青葉「まず私が川内さんが事情を把握してることを知ったのは、昨日那珂さんに聞いたからなんです」
雷「あー、それでなのね」
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