魔王「停戦協定を結びに来た」受付「番号札をとってお待ちください」
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36: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/01/06(日) 22:53:13.06 ID:wCydXtek0

 そのまま小走りで一向に混じり、そして人ごみの中へと消えていきます。方角的には役所へ用事があるのかもしれません。ポータルがどうのこうの言っていたから、その申請という線はありました。確か役所の受付に、そんな文字が浮かんでいたように記憶しています。

「……」

 ほっと一息、胸をなでおろします。

「あれが件の勇者か」

 と、アトレイ。

「知ってたんですか」

「そりゃな。さすがにな」

 魔族との戦いの最前線には、常にあの四人の姿があります。人間族の希望を一手に引き受ける彼ら彼女らを、この国では「勇者」と呼び、最上級の誉れとしているようでした。
 アトレイが四人の姿を見たことがあるのは、驚くべきことではありません。ですが、それならばもっと目立たないようにこちらへ来てほしかったものです。




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