魔王「停戦協定を結びに来た」受付「番号札をとってお待ちください」
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35: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/01/06(日) 22:52:16.83 ID:wCydXtek0

 寧ろその認識は逆に利用できるのでは? 脳裏に閃きが走ります。男女二人で流浪の民をするよりは、こと人間族の領土に紛れ込む限りでは、そちらのほうが無難なのかもしれません。

「まぁ、色々ありまして」

「……そうですか。色々、ですか。そうですね。確かにそうです。色々ありますものね、人生」

 まぁあたしたちは「ヒト」ではないんですが。

「この国はどこでもやっていますよ、アディルデ。各地方で、その地方ごとの特色があって、とても面白いです。文化、風俗、食事……」

 食事はよいですね。とてもよい。
 もし時間があるのなら、この国のアディルデ? を、回る旅をするというのも楽しそうです。

「トリプルスピン、そろそろ」

 剣士が呼んでいました。

「ごめんなさいね、クーヤ。いま行くわ」

 トリプルスピンは「それでは」と軽く目配せをしてきた……ように見えました。眼が細くて、いまいち感情の機微が掴みづらいのです。



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