魔王「停戦協定を結びに来た」受付「番号札をとってお待ちください」
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16: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2018/12/31(月) 22:05:21.54 ID:sCIvJdmA0

 意地の悪い言い方である自覚はあります。やりたくもないことをやらされる悲哀は身に沁みてわかりますから。
 ただ、才能のある存在を世の中は放っておいてはくれないのです。そして本人も、口では嫌だと言いつつも、自らの責務と理想を熟知しているからこそこうしてわざわざ人間族の本拠地まで足を運んでいるわけでして。

 アトレイはため息をつきました。それがあたしの言動に対してのものなのか、それとも自らの境遇についてのものなのかは、あたしにはわかりません。

「ま、受理されなかったら、そんときゃそんときか」

 意を決してアトレイが職業欄に「魔王」と書き、その後もサラサラと書き連ねていきます。

「まだかかりそうです?」

「いや、もう少しだ。椅子にでも座って待ってろ」

「はーい」




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