94:1[saga]
2019/06/05(水) 14:59:59.97 ID:A6uH0Nqv0
「巧!大丈夫か!?」
「ああ…それよりもあれを見てくれよ…」
岩場にいた巧はその奥を指すとそこには一人の青年がいた。
白い服装に身を包んだ青白い肌の青年だ。
年齢は恐らく五代と同世代くらいの見た目は普通の青年だが…
しかし普通ではない。何故ならその青年の手には怪人の首が握り締めていた。
「ダグベ…デブセ…」
怪人の言葉はわからないが言っていることはなんとなくだが理解出来た。
恐らく怪人は目の前にいる青年に助けてくれと命乞いしているようだ。
そんな怪人からは敵ながら憐れさすら感じるほどだ。
だが青年はニコリと笑うのみ。笑顔を絶やさずにずっと怪人に対して微笑んでいる。
その微笑みは光太郎と巧からしても思わず不気味さを感じた。
そして次の瞬間…
「ギャァァァァッ!?」
青年は怪人の首をグシャリと握り潰した。
まるで柔らかいトマトをグチャッと潰したような感じに青年の手は怪人の血にまみれた。
この光景を目の当たりにして光太郎は危機感を抱いた。
こいつはさっきまでの怪人たちとはちがう明らかに異質な存在だ。
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