77:1[saga]
2019/06/05(水) 13:28:47.33 ID:A6uH0Nqv0
「やめろ…弦太郎を離せ…」
弦太郎が連れ去られようとする状況で巧は痛みを堪えてなんとか立ち上がった。
このままでは弦太郎が殺される。
しかし敵は未確認生命体。普通の人間ではまともに太刀打ちなど出来るはずもない。
だがそれはあくまで普通の人間だけ…
「ハァァ…」
巧は拳に力を込めて全神経を集中させた。本能をむき出しにして感情を高ぶらせた。
そうするとある変化が起きた。巧の顔が不気味なモノへと変わりつつあった。
そして一気に力を解放させようとした時だ。
「ヒィィ…化物…」
その場にいたこの祭りの参加者が巧の顔を見てそう呟いた。
これを聞いて巧は水面に映る自分の顔を覗いた。
そこには確かに化物にしか見えない自分の顔が映っていた。
これが人間の顔か。どう見ても化物でしかない。
すぐに変化をやめた巧はその場に立ち尽くした。
「ちがう…俺は人間だ…化物なんかじゃない…」
まるで言い訳でもするかのように自分自身に対して言い聞かせた。
その間にも弦太郎が連れ去られたと知らず…
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