126:1[saga]
2019/06/17(月) 20:14:02.76 ID:eMFfSVab0
「やめろ――――ッ!」
そんな時、幼い弦太郎がこの金色の戦士に唯一人立ちはだかった。
恐怖で身体が震えながらも両手で遮りその行く手を阻んでいた。
「バカッ!離れろ!お前なんかがどうにか出来る相手じゃない!」
「けどダチがやられているのに黙って見てられるかよ!」
そんな弦太郎を巧がこの場から下がらせようとするが弦太郎は頑なに拒んだ。
ダチがピンチな時こそ助ける。それがダチだとそう教えられたから…
だが今はそんなことを言っている場合ではない。
得体の知れない敵が自分たちを襲おうとしている。
それに対して抗う術など持ち合わせてなどいないのだから…
『…』
しかし奇妙なことに金色の戦士は弦太郎を見てその歩みを止めた。
まさかこんな小さな子を…
そう思った光太郎と五代はなんとか立ち上がろうとするが何か様子がおかしい。
『そうか。いずれはお前も…』
「なんだよ!かかってこいよ!」
『お前もいずれ人が触れてはならない力を手に入れる。それは決してあってはならない。』
金色の戦士はまるで弦太郎の未来を暗示するかのような発言を呟いた。
勿論弦太郎自身にはそれがどういう意味なのかはわからない。
そして金色の戦士が自らの手で弦太郎を殺めようとした。
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