125:1[saga]
2019/06/17(月) 20:12:41.62 ID:eMFfSVab0
やはり目の前にいるこの男は敵だ。そう確信した二人は一斉に飛びかかった。
RXとクウガはタイミングを合わせて金色の戦士にダブルパンチを放った。
「何ッ!?」
だがそのダブルパンチを金色の戦士は片手で弾いた。
決して手加減などしていない渾身の一撃だったのにそれをいとも容易く弾かれた。
それどころか逆に衝撃波を放たれて二人の身体は吹っ飛ばされた。
この一撃が効いたのか二人とも変身が解かれその場に倒れ伏した。
「光太郎さん…大丈夫ですか…」
「ああ…だがヤツは何者なんだ…何故こんな力を…」
「わかりません…彼の身に何があったんだ…」
五代は数時間前に哲也と出会ったことを思い出していた。
神戸港で会った哲也は何か悩みを抱えていたがそれ以外はどこにでもいる普通の青年だ。
それがこの数時間で彼は異形の戦士へと変貌を遂げた。
自分と別れてからこの数時間で彼の身に何があったのか五代にはまったくわからなかった。
『人を超えた力を持つことは決して許さない。』
だが考えている時間はなかった。
五代と光太郎にトドメを刺そうと金色の戦士が近づいてきた。
急いで立ち上がり体勢を立て直さなくては…
だがさっきの一撃を受けたせいか身体が思うように動かない。
これまでの連戦による疲労、それに今の攻撃によるダメージ。
二人の身体はまるで鉛でも載せてあるかのように重く感じられた。
このままではやられる。思わずそう覚悟したが…
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