年越し代行
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9:名無しNIPPER[saga]
2018/12/28(金) 20:31:57.53 ID:JbQZeQhn0
 いつの間にか、行きつけの店が潰れていた。
 消費税が5%になり、8%になっていた。
 僕が最初にやったFFはWだけど、オモテの職場の“同い年の”同僚はスーファミすら知らない。
 流行の曲も映画もドラマも、漫画やアニメも何一つ、噛み合う人間が僕の周りにはいない。
 それどころか、時代遅れだとバカにされる。

 それは当然と言えた。


 僕達の仕事は、人の脳みそのつまみを回し、次の時代へ送ること。
 一方で、僕達のつまみを回す者はいない。

 誰が見張りを見張るのか?
 審判の審判は誰がする?
 それと同じだ。

 トロッコを押す人がいないと、トロッコは前に進まない。
 そして、トロッコを押す人は、トロッコに乗れない。

 そういう仕事だった。


 この仕事に就いている以上、僕達は時代に取り残されることを余儀なくされるのだ。
 そして、誰とも繋がることがない。

 高い手当なんかもらっても、空しいだけだ。



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