年越し代行
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31:名無しNIPPER[saga]
2018/12/28(金) 21:30:11.06 ID:JbQZeQhn0
「――!? なっ!?」

 電気を消した直後、その男は驚きのあまり声を上げた。

 彼が驚いたのは、ジイサンが目の前に急に現れたからだけではないだろう。
 髪型と服装を除けば、相対した二人はまるでドッペルゲンガーそのものだ。


 ジイサンは、何と声を掛けたら良いのか迷ったあげく、小さく手を挙げた。

「誰だ、てめぇっ!?」
 片やソイツは、目の前の不審者を叩き出す事しか頭に無いようだった。


「――きたねぇ部屋だなぁ」

 顔を合わせるのが気恥ずかしいのか、周囲を改めて見回しながら、ジイサンは鼻で笑った。
「こんな生活してたんじゃ、親御さん、心配するだろ」



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