30:名無しNIPPER[saga]
2018/12/28(金) 21:27:40.08 ID:JbQZeQhn0
「――俺に、どうしろっていうんだ」
ジイサンは後ろを振り返り、僕を睨んだ。
「当局には内緒にしといてやるよ」
そう言って、僕は部屋のスイッチに手を伸ばし、電気を点けた。
「――――?」
急に明るくなった部屋で、その男は目をこすり、体を起こした。
当然に、バッジを起動させている僕達の姿は、見えていない。
キョロキョロと辺りを見回し、すこぶる不愉快そうな顔をして彼は起き上がる。
電気を消そうと、部屋の中央に立つジイサンの横を通り過ぎ、スイッチに手を伸ばした。
それを横目に見ながら、ジイサンが自分のバッジに手を掛ける。
二人が電源をオフにしたのは、ほぼ同時だった。
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