年越し代行
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13:名無しNIPPER[saga]
2018/12/28(金) 20:41:06.12 ID:JbQZeQhn0
 離職率は高い一方で、新規雇用率はゼロに近かった。

 近年では、ツイッターとかインスタグラム?とか、昔と比べて情報発信をする手段が随分増えたという。
 たとえ記憶をリセットされても、次の年の瀬に記憶を取り戻した際、これを嬉々として発信する若者は後を絶たないのだ。

 この業務の存在を知るものは、国の一部の人間だけ。
 当然の事ながら、従事者には重い守秘義務が課せられる。
 万が一漏洩したら後始末が大変だし、当事者には相応のペナルティを与える事になる。

 故に、この仕事にはそれなりのベテランしかいないのが現状だった。
 SNSなるものの使い方などロクに知りもしない、時代遅れの人間しか。


 機械化が進めば、その心配は無くなるだろう。
 僕達も、遅れを取り戻すのはホネだろうが、この業務からは解放され、自分の人生に邁進することができる。

 その日が来るのを夢見つつ、その年の最後となる家を訪問した。
 ジイサンとは手分けしてそのブロックを当たっていたため、僕一人だった。



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