年越し代行
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12:名無しNIPPER[saga]
2018/12/28(金) 20:37:59.67 ID:JbQZeQhn0
「――さぁ。絶滅するってことは無いんじゃない?」

 僕は頬杖をつき直して、小さくため息をついた。
 何が言いたいんだ、この人は。

「少なくとも、二、三十年のうちは。
 ドラえもんが生まれるほどの未来にもなれば、どうなっているかは分からないけどさ」
「ドラえもんって?」
「漫画のキャラクター。22世紀の未来のロボット」


「よく分からんが、畳屋が滅びるよりは、そのドラえもんが生まれる方が先だと思うぜ、俺は」
 ジイサンはニヤリと笑った。

「まっ、俺はそういう役になりたいってこった」

 ジイサンは唐突にデロリアンを停め、その年の最初の一件に意気揚々と向かっていった。


 この仕事に、人間の血はいらない。
 さっさと全自動化すりゃいいのにと、彼の後ろ姿を見ながら僕は空しい怒りを感じていた。



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