ダイヤ「クリスマスのサンタさま」千歌「……え?」
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8: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2018/12/28(金) 05:38:28.67 ID:61VgGgXt0




千歌「……さっむ……!!!」


私の静かな叫びは白い息と共に内浦の夜空に虚しく吸い込まれていく……。

内浦は比較的暖かい土地だけど、さすがに真冬の深夜となれば普通に寒い。かなり寒い。


千歌「……本当だったら、今頃ぬっくぬくな布団の中でダイヤさんとめくるめく夜を過ごしていたはずなのに……」


まあ、独りで誰に言うでもない恨み言を呟いていても仕方ない。

とりあえず、外に出たのはいいものの、プレゼントをどうするか……。

就寝直前にダイヤさんにアンケートを取ったところ……。


────
──


千歌「ダイヤさんはサンタさまに、何お願いしたの?」

ダイヤ「ふふ、それはないしょですわ♪ もうお手紙を差し上げたので……」


くそー可愛いな。

心の中で呟く。


千歌「そっかー……明日の朝は何時ごろに起きるの?」

ダイヤ「……いつもの時間に起きるつもりですから、6時くらいでしょうか……。でも、毎年この日だけは早くに目が覚めてしまうのです……」

千歌「あはは、楽しみなんだね」

ダイヤ「え、ええ……/// な、なんだか恥ずかしいですわ……///」

千歌「それで毎年何時くらいに起きちゃうの?」

ダイヤ「4時過ぎくらいに目が覚めてしまいますわね……」

千歌「4時……4時かぁー……」

ダイヤ「?」

千歌「もうちょっとゆっくりでもいいんだよ? 学校もないんだし? いっそお昼まで寝てても……」

ダイヤ「……そのような怠惰、来年からサンタさまからプレゼントを貰えなくなってしまいますわ」

千歌「だよね!! チカもそう思う!!」


──
────


もうこの際、贈り物の選別はやめよう。

ある程度のクオリティなら、リクエストと多少違っても納得がいく。

私も事前にサンタさんに頼んでいたものと違うものが枕元に置いてあることは何度もあった。

最初は『頼んでたものと違うー』なんていうものの、なんだかんだでそれを遊び倒すのだ。

そして、思った以上に愛着が沸いて、思い出の一品になる。それがクリスマスプレゼントの醍醐味だろう。

いや、もはやそうあって欲しい。そうじゃないと困る。


千歌「どっちにしろ、リミットはあと5時間……」



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