ダイヤ「クリスマスのサンタさま」千歌「……え?」
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9: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2018/12/28(金) 05:40:23.92 ID:61VgGgXt0


いや、3時過ぎくらいには用意しておきたいから、4時間くらいかな……。

納屋からガシャガシャと自転車を引っ張り出しながら、スマホにコールする。


千歌「梨子ちゃん……お願い、出て」


知恵を借りよう。こんなときのための仲間だ。

……こんなときのための仲間だったっけ……??

……まあいいや。

なりふり構うよりも、ダイヤさんの夢を守るのが大事だ。たぶん。


ガチャッ
『──桜内です』

千歌「!! 良かった繋がった……!! 梨子ちゃん……!! あのね、助けて欲しいんだけど……!!」

『只今、電源が切れているか、電波の届かないところにいるので、ピーという音のあとに伝言メッセージを吹き込んでください』

千歌「あるよねっ!! 知り合いに掛けたときに本人の声で録音メッセージ吹き込んであると、咄嗟に話しかけちゃうの!!!!」


何故か半ギレで電話口に向かって叫ぶ。

私は通話を切る。

こんな時間だ、仕方ない。

他を当たろう。

私は今度は曜ちゃんの番号にプッシュした。

数コールの後──


曜『もしもし? 千歌ちゃん?』

千歌「ありがとう曜ちゃん!!!!」

曜『え? ど、どういたしまして……』


もはや通話に出てくれただけでこんなに嬉しいと思う日が来るとは思わなかった。


曜『それで……どうしたの? こんな時間に……? というか、今日ダイヤさんと一緒なんじゃ……』

千歌「うん、そんなダイヤさんのことで相談があってね……!!」

曜『え!? ち、ちょっと私、二人の夜の営みのこととか、そういう込み入った感じのことは答えられる自信がないんだけど……///』

千歌「うん、私の電話のタイミングが悪いよね。確かに勘違いするよね。わかる、私も最初はそう思ってた。でも落ち着いて、そんな色っぽい感じの相談じゃないから」

曜『よ、よーそろ……?』

千歌「かくかくしかじか……」

曜『……なるほど。朝までダイヤさんへの贈り物を調達しないといけないってことか』

千歌「このままじゃ、ダイヤさんの純粋な心が……」

曜『そうだね……。うっかり、千歌ちゃんが誘ったばっかりに、ダイヤさんに一生モノのトラウマを植え付けかねないってことだよね』

千歌「ぐっ……!?」


さらっと胸を抉られる。



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