ダイヤ「クリスマスのサンタさま」千歌「……え?」
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7: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2018/12/28(金) 05:37:13.98 ID:61VgGgXt0




──時刻は午後11時。


ダイヤ「……すぅ……すぅ……」


静かに寝息を立てる最愛の彼女に、小さな声で、


千歌「ダイヤさーん……寝てるー……?」


声を掛ける。


ダイヤ「……すぅ……すぅ……」

千歌「……よし」


そのまま一人で静かに布団を這い出る。


千歌「……さむ」


暖房を切って布団に潜って、あれから2時間。

冷え切った自室の中で、私は改めて頭を抱えた。


千歌「プレゼント……どうしよう……」


私のベッドの横につるされた二つの靴下。

チカ用に、と貸してくれた小さいやつは、もう正直この際どうでもいい。

ダイヤさんの大きな真っ赤な靴下。

……誰がこれにプレゼントを入れるのだろう????

高海家では、クリスマスの夜、サンタさんが訪れなくなって久しい。

詰まるところ、この大きな靴下にプレゼントが詰め込まれる可能性はゼロに等しい……というか、このままじゃゼロだ。


ダイヤ「……すぅ……すぅ……ん……サンタ、さま……良い子に……してます……から……」

千歌「……」


……もうこうなったら、やるしかない。

愛するダイヤさんの夢をこんな形でぶち壊すわけにはいかない。

私は静かに上着を羽織、そのポケットにスマホを捩じ込んで、真冬の夜の内浦へと駆け出したのだった。





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