勇者「彼は正しく英雄だった」
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65:名無しNIPPER[saga]
2018/12/27(木) 23:28:35.55 ID:hSRFEIsWO

第八話

戦士「亡国の傭兵、何故再び現れた」

戦士「伝説のまま消えていれば、無様な姿を晒さずに済んだはずだ」

至近距離の攻防から一転、戦士は大きく飛び退き距離を空ける。

やや前傾の半身になり、刀身を体で隠すように剣を構えた。

「実を言うとあんたに憧れてたんだぜ? いつかは俺もって、そう思ってた」

どう考えても届くはずのない距離から剣を振り抜くと再び火花が散った。

目を凝らすと暗闇に薄い銀色の糸が引いている。細く引き伸ばされたような何かだ。

魔法使い(今のは何?)

魔法使い(魔力で刀身を引き伸ばしてるの? それとも刀身自体が魔術? アイツ、見掛けに寄らず繊細な魔術を……)

相変わらず、傭兵は防戦一方。

頬や腕にうっすらと血が流れている。それだけで済んでいることが幸運と言えた。



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