勇者「彼は正しく英雄だった」
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439:名無しNIPPER[saga]
2019/02/17(日) 02:07:17.16 ID:KrEyVsYMO

▼踊り子は白く輝く息を吹き掛けた!

▼すると剣士は、凄まじい力で引っ張られたように後方に飛び退いた!

▼残された大剣はたちまち凍り付き、がしゃりと崩れ落ちた。

占い師「母娘揃って氷の魔術か、魔力の性質もよく似ているな」

踊り子「母と戦ったことが?」

占い師「戦時には嫌というほど戦った。あれはもう三十年以上前になるか、私も年を取るわけだ……」

▼そう言いながら、占い師は微笑んでいる。

占い師「氷上の踊り子、冷徹の仮面、内に秘めた燃え盛る激情、その魔術は凍て付いた炎のようだった」

踊り子「……」

占い師「母娘だものな、似るのも当然か……お主を見ていると、自分だけが年老いたような気にさせられる」



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