勇者「彼は正しく英雄だった」
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368:名無しNIPPER[saga]
2019/02/03(日) 23:04:23.80 ID:IrdoZQX9O

第五話

爆音轟く戦場の反対側、塔の西側では、剣の鳴らす金属音だけが響いていた。

そこは無数の岩石が転がる足場の悪い岩山。

二人は岩から岩へと飛び移り、鮮やかに舞いながら幾度も衝突する。

一人は消極的に避けながら戦っているが、もう一人がそれを猛追し、決して逃がそうとはしない。

回避、追跡、衝突を繰り返す。そのたびに足場の岩は崩れ落ち、狙いの逸れた剣が岩を割った。

一人が再び回避を試みる。しかし、もう一人が回避方向にある巨大な岩の上に降り立った。

両者は向かい合って剣を構えた。その構えは鏡に映したかのように酷似している。

両者の剣を見ると僅かな刃毀れしか確認出来ない。おそらく、特殊な方法を用いて作成されたのだろう。

剣の強度に差は見られないが、その所持者には明確な差が出始めていた。



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