勇者「彼は正しく英雄だった」
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344:名無しNIPPER[saga]
2019/01/27(日) 01:37:05.40 ID:8oN8VcFcO

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ようやく砂煙が晴れ、戦士と魔法使いは互いの姿を確認した。しかし、勇者の姿はない。

周りを固める傭兵達にも傷一つなく、勇者が消えた以外に異常はないように思われた。

戦士(敵も消えたのか? 敵は最初から勇者が狙いだったのか? 何処行きやがった)

魔法使い「……」

▼魔法使いは俯き、杖を握り締めている。

戦士「おい、どうした」

魔法使い「何も感じなかった……」

戦士「は? どんだけ微弱でも魔力を持たない奴はいない。この世に魔力を持たない人間なんて」

魔法使い「まだ、気付かないの?」

戦士「…………そうか、そうかよ」

魔法使い「……こうなる可能性はあったし覚悟もしてた。信じたくないけど、さっきの奴は」



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