213:名無しNIPPER[saga]
2019/01/17(木) 00:44:53.55 ID:UlC/3mmdO
勇者「……」
老人「……………酷い顔だな。さあ、取り敢えず奥の部屋に入れ。話はそれからだ」
▼勇者は無言のまま、仮眠室へ入った。
老人「飲め。少しは落ち着く」
勇者「お爺さん、ありがとう……」
▼勇者はお茶を飲んだ。
老人「……何があったんだ」
▼勇者は疲れ果てた声で話した。
老人「なら、王は若さを手に入れる為に?」
勇者「そうさ。その為に警護を解き、教会の者達を差し出したんだ。王は狂った。いや、きっとそれ以前から狂っていたんだよ」
▼その声には強い後悔が滲んだ。
父の本心が見抜けなかったことに悔いているのだろう。
老人「しかし、警護を解いたのは不自然だ。民も馬鹿じゃない、今回の襲撃は不審に思うはずだ」
勇者「大した騒ぎにはならないよ。大方、警護が離れた僅かな隙を突いて襲撃されたとでも言うつもりなんだ」
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