19:名無しNIPPER[saga]
2018/12/24(月) 01:20:28.19 ID:RoJmAbMAO
その声は明らかに震えている。
痙攣が引き起こした不規則な笑み、居心地悪そうに動き回る眼球。
その様を見ても、亡霊の傭兵と呼ばれた男は呪術師に一切の関心を払うことはなかった。
傭兵はやはり無言のまま呪術師を見下ろして、肩の矢をゆっくりと引き抜く。
呪術師「ぐっ、うぅっ…」
呪術師(……矢の一本でさえも私にくれてやるつもりはないと言うことか。けちな奴だ)
矢尻が引っ掛かったが無理矢理に引き抜かれ、更に大量の汗が流れる。
呪術師「……一つ、お訊ねしたいのですが」
今まさに剣が振り下ろされようとしているのだが、呪術師には見えていなかった。
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