18:名無しNIPPER[saga]
2018/12/24(月) 01:18:28.73 ID:RoJmAbMAO
呪術師「ッ!!」
すぐさま体を起こして振り返ると、朽ちかけた民家の影から男が現れた。
剣と弩、肩当て胸当て、これといって特徴のない装備、魔力を一切感じさせない、ただの男。
呪術師「……あぁ、そうですかそうですか、なるほど、貴方でしたか。状況は把握しました」
呪術師「魔力を欠片ほども持たないと言うのは話に聞いていた以上に厄介ですね……」
男は無言のまま剣を抜き、呪術師に詰め寄る。
奇襲には慣れているようで、汗一つない。
呪術師(やれやれ、これだから傭兵って生き物は……躊躇いなく背後を刺しやがる)
呪術師に動く様子はない。
それどころか頭を垂れるように膝を突き、再び倒れ込んだ。
多量の発汗、体は忙しなく震え、涎を垂らしている。矢尻には毒が塗り込まれていたのだろう。
男は、既に眼前に迫っていた。
呪術師「亡国の傭兵、魔術師を愛する赤い羊よ、お目にかかれて光栄です」
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