勇者「彼は正しく英雄だった」
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104:名無しNIPPER[saga]
2019/01/08(火) 01:55:39.06 ID:tKLIg0wqO

受付嬢「だった、ではないですね。今も尚、貴男は縛られている」

▼傭兵はぐっと息を呑んだ。

受付嬢「……貴男が戦士の未来を案じるように、母も貴男の未来を案じていました」

受付嬢「自由に生きて欲しい。いつまでも鎖に繋がれたままでいて欲しくない。そう言っていました」

受付嬢「私もそう思っています」

▼傭兵は俯いた……

受付嬢「もう、よいのではないですか?」

▼傭兵の肩が僅かに揺れた。

受付嬢「一度自由に生きてみては如何です? 何ものにも囚われずに、自由に」

受付嬢「貴男になら、きっと何かを変えられます。私はそう信じています」

▼傭兵は答えない。

受付嬢「私ならもう大丈夫ですよ? 今では一人で歩くことも出来ます」



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