【艦これ】阿武隈「北上さんなんて、大っ嫌いなんだから!」
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◆axPwtNeSoU
[saga]
2018/12/19(水) 16:53:57.76 ID:ER7oh7KA0
(……それにしても)
阿武隈はちらりと後方に目をやる。
(……あの人が、あんな声出すなんて……)
往路とは違い帰りは複縦陣で先頭は阿武隈と龍驤。北上は伊58と共に艦隊後尾を固めている。
当然のことながら、周囲には彩雲や水観を飛ばし、索敵や周辺警戒は怠らない。
北上の気だるげな態度はいつものことだが、今日はいつになく口数が少なく感じられた。
先ほども他の者が口々に阿武隈をほめそやす中、一人輪から離れて遠くを眺めたりあくびをしたりで、結局阿武隈とは一度も目を合わせようとしなかった。
(……何よぅ。……少しくらい、誉めてくれたっていいのに)
阿武隈としては少し不満である。
(けど……心配、してくれてたんだよね……いつもはあんな風なのに)
軽巡ホ級が特攻まがいの突撃を仕掛けてきた時の北上の叫び声を思い出す。
と同時に、旗艦に任命された時の隼鷹の言葉も。
(旗艦に推薦してくれたこと……信頼とか期待とかしてくれたことに、少しはあたし、応えられたのかなぁ……)
と、そこで自分の思考に気づいてやや狼狽する。
(なっ、何よ、あたし? あの人なんて、北上さんなんて大っ嫌いなはずなのに!?)
(……でも)
(ここまで鍛えてくれたのは確かだし……ちょっとくらい、そう、ほんのちょっぴりくらいは感謝しないと駄目だよね。でないとあたし、イヤな子になっちゃうし)
――決めた。
鎮守府に帰ったら、心配かけたことは謝ろう。
少しだけ、お世話になったお礼を言おう。
どうせついでだ、『あちらの世界』にいた時にうっかり追突しちゃったことも、この際一緒に謝っとこう。
どうせ、そっけなくあしらわれるだけなんだろうけど。
それでも――きっと、自分の中で何かは変わるはずだから。
「……なんや君ぃ、さっきから表情えらいコロコロ変わっとるけど、なんぞあったんか?」
「ふえっ!? ……い、いえっ! 何でもないです!」
隣を進む龍驤に顔を見られないよう、阿武隈は主機の回転を上げて、鎮守府への帰路を急ぐのだった。
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