【艦これ】阿武隈「北上さんなんて、大っ嫌いなんだから!」
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138: ◆axPwtNeSoU[saga]
2018/12/20(木) 16:17:57.28 ID:dKCyvHSA0


「嘘でしょおぉっ!? なんて事お願いすんのよっ! 信じらんない、この人! 馬鹿! 意地悪! 根性悪! この大北上っ!」

「へっへ―ん、もうお願いしちゃったもんね―。取り消しは効かないよ―、だ」

「北上さんなんか、大っ嫌い! 1ヶ月くらいずっと口内炎になればいいのに! みんなから『最近なんか太った?』って訊かれるようになればいいのに!」

「あ、ちょ、こらぁっ! 地味にダメージでかい呪い、今かけてくんじゃないよ!」

「先にやったのはそっちでしょぉ!?」


ぎゃいぎゃいと騒ぎ立てる二人を眺めて、提督と大井、五十鈴が溜め息をつく。


「なんと言うか……うん、平和だな」

「現実逃避してんじゃないわよ」


五十鈴のツッコミに、提督がははは、と乾いた笑みを浮かべる。

五十鈴が再び溜め息をついて、大井に目を向けた。


「……にしても、正直、あんたが阿武隈の味方してくれるとは思わなかったわ」

「……あら、何の話? 私はいつだって、北上さんの味方よ?」


大井の言葉に首を傾げる五十鈴。それに向かって大井が笑みを返す。


「……私は北上さんの味方よ。何があってもそれは変わらないわ。北上さんを傷つける者は、誰であろうと私の敵。……たとえそれが、北上さん自身であったとしてもね」

「……あんたのそういうところ、いっそ尊敬するわ」

「あら、ありがと」


肩をすくめる五十鈴に澄まし顔で微笑む大井。その視線の先では、未だに怒鳴り合っている北上と阿武隈。


「もお怒った! 絶対許さないっ! 第3ラウンドよっ!」

「ああ、やったろうじゃん! ギッタギッタにしてあげるよっ!」

「……明日からも、賑やかな毎日が続くことになりそうね」


微笑みながらそう呟いて。

大井と五十鈴は提督とともに、騒がしい二人の艦娘の争いを止めるため、歩き出すのだった。






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