ターニャ・フォン・デグレチャフ「座薬型、演算宝珠……?」
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42:名無しNIPPER[sage saga]
2018/12/09(日) 01:55:08.56 ID:qy0gTOWh0
「では、少尉。歯を食いしばれ!」
「はっ!」

この一撃で決める。フルスイングを見舞った。

「それっ!!」

パチンッ!

「ひゃんっ!?」

スポンッ!

非常にスマートに、宝珠が尻から飛び出した。

「素晴らしい」

達成感により、鼻の穴が膨らむのを自覚した。

(成功したのか? やった! 我々の勝利だ!!)

思わず、歓喜してしまうくらい、完璧だった。
恐らく、張り手の角度が良かったのだろう。
尻からは、鈍い音ではなく、澄んだ音がした。

(これぞ神の手。軍楽隊にでも転属しようか)

などと、自惚れている場合ではなかった。

「セレブリャコーフ少尉、無事か?」
「はい、少佐殿。おかげさまで」

副官の様子を伺うと、健在らしくほっとした。

「痛かっただろう? すまなかったな」
「いえ、むしろ気持ち良かったというか……」
「大した胆力だな。頼もしい限りだ」
「これも、少佐殿の教導の賜物であります!」

逞しく成長した副官を少佐は誇らしく思った。


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