ターニャ・フォン・デグレチャフ「座薬型、演算宝珠……?」
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41:名無しNIPPER[sage saga]
2018/12/09(日) 01:52:39.45 ID:qy0gTOWh0
「ドクトル、真面目に考えてくださいよ」
「私はいつだって大真面目だ。真剣だとも」
「この状況で、よくそんな冗談が言えますね」
「だから、冗談ではない。試してみたまえ」

からかわれているのかと思いきや本気らしい。

「デグレチャフ少佐、私は構いません」
「セレブリャコーフ少尉……」
「私が不甲斐ないばかりに、少佐殿のお手を煩わせてしまい、本当に申し訳ありません」
「謝るな、元はと言えば私の過失だ」
「しかし、小官もそれで喜んでいたのですから、同罪です。もしくは、共犯、でしょうか」
「共犯、か……」

たしかに、その表現が相応しいように思えた。

「ならば、仕方ないか」
「はい、仕方ありませんね」

これ以上考えても状況は好転しない。
可能性があるならば、それに賭けるべきだ。
デグレチャフ少佐はそう判断して、宣言する。

「セレブリャコーフ少尉」
「はっ」
「私はこれから、貴官の尻を叩く!」
「はっ! よろしくお願いします!」
「宝珠を排出するまで、何度でもだ!」
「はっ! 覚悟は出来ております!」
「無事に排出出来たら、貴官も私の尻を叩け」
「デグレチャフ少佐……?」

少尉だけに、痛みを与えるわけにはいかない。
我々は戦友であり、彼女は大切な副官だ。
共に喜び、共に痛がる。そんな関係を築こう。

「どうした、少尉。上官の命令だぞ?」
「は、はいっ! 了解しました!!」
「結構。貴官の平手打ちを楽しみにしている」

尻を叩かれて喜ぶ趣味はないが。
まあ、たまには悪くないだろう。
この狂った世界を楽しむ為には必要な教養だ。


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