ターニャ・フォン・デグレチャフ「座薬型、演算宝珠……?」
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20:名無しNIPPER[sage saga]
2018/12/09(日) 00:46:53.68 ID:qy0gTOWh0
「セレブリャコーフ少尉」
「はい、少佐殿。如何しましたか?」
「たしかに私は傍に居ろと命じたが、これは些か近すぎるのではないか?」
「何か問題がありますか?」

レルゲン中佐に座薬型演算宝珠を挿れて貰うべく、デグレチャフ少佐は部屋に備え付けられたソファに腰掛けていた。
そこまではいい。しかし、問題は副官だ。

(どうして私を抱っこする必要があるのだ?)

セレブリャコーフ少尉は現在、何を思ったのか自身の上官であるデグレチャフ少佐を背後から抱きしめる形でソファに座っている。
これでは完全にぬいぐるみ扱いだ。
ごほんと、咳払いをして、少尉に忠告する。

「私は貴官のお人形ではない」
「はっ。心得ております!」
「では、どうしてこの体勢なのだ?」
「少佐殿の肌を守るには、この体勢が最適であると小官は確信しております故!」

セレブリャコーフ少尉は命令をこう解釈した。

(片時も離れず少佐殿の肌を守らなければ!)

少佐殿は命じた。傍に居ろ、と。
それはきっと同性の自分にしか出来ないこと。
つまり男性であるレルゲン中佐の目に、デグレチャフ少佐の肌が映らないように立ち回れと、遠回しに仰っているのだ。完全に理解した。

「軍規に反することがないよう、この私が目を光らせておりますので、少佐殿はどうぞ気兼ねなく任務に専念してください!!」
「そ、そうか……たしかに、軍規は守らねばな」
「はっ! 全て小官にお任せください!!」

こうも声高に軍規を持ち出されると、デグレチャフ少佐は反論することが出来なかった。


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