ターニャ・フォン・デグレチャフ「座薬型、演算宝珠……?」
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15:名無しNIPPER[sage saga]
2018/12/09(日) 00:33:49.96 ID:qy0gTOWh0
「では少佐、尻を出したまえ」
「言われなくとも出しますよ!」
「おや? 補助は不要かね?」
「座薬くらい、自分で挿れられます!」

頼んでもいないのに補助を申し出てきたシューゲル主任技師を押し退けて、制服を脱ぐ。
この潔さが肝心なのだ。脱ぐと決めたら脱ぐ。
間違っても恥ずかしがってはいけない。
何故ならば、余計に恥ずかしくなるから。

(そもそも生前は男だった私が、男性に肌を見られたところで、なんとも思わない)

故にデグレチャフ少佐は手早く下着まで脱ぐ。
そのタイミングで、レルゲン中佐の視界を遮るようにセレブリャコーフ少尉が立ち塞がった。

「む? どうした、セレブリャコーフ少尉。そこに立たれては少佐の様子が見えないのだが」
「軍規に則り、中佐の視界を塞いでおります」
「軍規だと?」
「はっ。女性士官の肌は伝統ある帝国軍の軍規によって守られております故」
「しかし、私には起動実験をこの目で見届ける義務がある。参謀本部からの命令なのだ」
「直接目視で確認せずとも起動実験の成果は観測機材によって記録されております」
「貴官の言うことも一理ある。だが、私は」
「軍規ですので」
「わ、わかった」

なんとも頭の固い副官だ。誰に似たのやら。
レルゲン中佐はとりあえず退くことにした。
別に幼女の肌になど興味はない。
目下の関心は、新型宝珠の性能である。
そして実験が成功した際に、あの戦争狂がどのような反応を示すかを確認したかったの、だが。

「ひぅっ!?」

室内にデグレチャフ少佐の悲鳴が響き渡った。


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