ターニャ・フォン・デグレチャフ「座薬型、演算宝珠……?」
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12:名無しNIPPER[sage saga]
2018/12/09(日) 00:25:08.07 ID:qy0gTOWh0
「お尻に、優しい……?」
「座薬型、演算宝珠……?」

デグレチャフ少佐とセレブリャコーフ少尉は、シューゲル主任技師の理解不能な説明に揃って首を傾げた。ちっとも意味がわからないよ。
見兼ねたレルゲン中佐が、不本意ながらもMADに代わって補足する。

「演算宝珠の基本的な原理は理解してるな?」
「はい。魔力を込め、術式を展開します」
「それをより効率良く行う為に生み出されたのが、今回の新型演算宝珠だ」
「つまり、宝珠を直接体内に埋め込む、と?」
「そのとおぉぉおおりっ!!」

苦虫を噛み潰したようなレルゲン中佐。
喜色満面の笑みを浮かべるドクトル。
デグレチャフ少佐は顔を引きつらせ、逃げた。

「なるほど……それでは、小官はこれにて」
「待て! どこに行くつもりだ、少佐!」
「離してください、ドクトル!」
「いいや! 離さん! 起動実験をするのだ!」
「全力でお断りさせて頂きます!」
「残念だが、参謀本部の命令だ」

ジタバタ足掻いていると、レルゲン中佐が再び参謀本部の命令だと告げた。食ってかかる。

「お言葉ですが、中佐殿!」
「なんだ?」
「どうして小官が選ばれたのですか!?」
「適性があったからだ」
「それはどのような選考基準で!?」
「魔力量と実験の秘匿性を加味しての結論だ」

秘匿性か。たしかに、これは口外出来ない。
もしも他国に知られてみろ。大問題だ。
帝国が幼女に座薬を投与して戦力増強を図ろうとしているなど知れたら、すぐさま亡国だ。


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