【シャニマスSS】甜花「シンデレラと」夏葉「サンドリヨン」
↓
1-
覧
板
20
51
:
◆/rHuADhITI
[saga]
2018/12/05(水) 00:37:05.15 ID:eg1fP+qa0
案内された場所は、ベランダだった。
高層階ゆえに風は涼しく、輝く夜の街を見渡せる。
景観が良くて、過ごしやすい。
夏葉さんがお気に入りだと言うのも、よくわかる場所だった。
夏葉「ここから、景色を見るのが好きなの。遠くの方を見るのも、空を見るのも……」
夏葉「だけど、今夜は曇っちゃったわね」
夏葉さんが空を仰ぐ。
あいにくの空模様で、月明かりが僅かに差してくる程度。
それも雲の動きによって、時たま陰ってしまう。
それでも涼むという目的は果たせているので、文句は出てこない。
チビチビと飲み物に口をつけながら、ただ景色を眺めていた。
夏葉「ねえ、甜花。アナタは、何のために舞台に上がるの?」
一、二分ほど経ってから不意に夏葉さんが、そう切り出した。
甜花「その、質問……」
夏葉「昨日と、同じ質問。あの時は誤解を与えてしまったけど……今なら別の答えが聞けると思って」
夏葉「もちろん、答えたくないなら答えないでいいわ。ただの興味本位だから」
興味本位という言葉は、何だか夏葉さんらしくないと思った。
そう断言できるほど、夏葉さんのことを知っているわけでは無いけれど。
甜花「甜花は……」
答えない理由はない。
むしろ、今はハッキリと言いたい。
昨日の夜に、しっかりと見つけてきたのだから。
甜花「……期待に、応えたいから」
甜花「なーちゃんに、千雪さんに、プロデューサーさん……」
甜花「甜花なんかに、なんで期待してくれるのか、分からないけど……」
甜花「期待してくれるなら、応えたいって……今は、そう思えるよ」
そう言葉にしてから、夏葉さんを横目で見る。
どういう反応をするのか、気になったからだ。
自分の理由は、他人が居ないと成り立たないもの。
それを、『悪し』と捉えるかもしれない。
夏葉さんは、自分とは違うから。
自身の力だけで歩いていける、強い人なのだろうから。
夏葉「期待に応えたい、か」
しかし、その一抹の不安に反して、夏葉さんは静かに微笑んでいた。
夏葉「……ふふ、良い理由じゃない」
その表情はどこか親しげで、嬉しそうだった。
それが不思議で、もっと話をしていたくなる。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
193Res/208.64 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
書[5]
板[3]
1-[1]
l20
【シャニマスSS】甜花「シンデレラと」夏葉「サンドリヨン」-SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1543932346/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice