【シャニマスSS】甜花「シンデレラと」夏葉「サンドリヨン」
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◆/rHuADhITI
[saga]
2018/12/17(月) 04:34:18.07 ID:VbCE5XXv0
王子役「現実的じゃない! セットの裏に隠れておいて、エアガンで穴を開けるなんて馬鹿げている!」
王子役「隠れるのは……まぁ、多分可能だろうとは思うよ」
王子役「だけど問題は射撃の方だ! 当たる保証はない! 当たったとして割れる保証は、もっと無いだろ!」
夏葉「当たるわ」
王子役「へ……?」
夏葉「命中に関しては、私が保証します。何を賭けたっていいです」
継母役「彼女の射撃精度は、プロ級だとも?」
夏葉「そう言うわけでは無いけれど……一定水準以上の腕はあります」
夏葉「今の彼女なら、必ず当てられます。そう私は信じています」
継母「つまり……精神論?」
夏葉「ええ」
夏葉「割れるかどうかに関しては……注入する煙の量を想定より多く、設計ギリギリにすれば割れ易くなると思います」
夏葉「バルーン自体をパンパンにするんです」
演出家「それは可能か、小道具?」
小道具「え……? え、ええ! 恐らく可能です。計算し直してみないことには確実には言えませんが……」
小道具「スモークマシンの遠隔操作機器は、壊されていませんから!」
演出家「だが……煙の量を増やせば、予期せぬタイミングで割れる事もある」
小道具「……あ」
演出家「関係ない場面で煙が出て仕舞えば、舞台は続行不可能。その時点で中止だ」
演出家「つまり、70点の舞台で満足するか、0点の可能性を孕みながら100点を目指すかだ」
演出家さんが、周囲に目で問いかける。
王子役「そりゃあ出来ることなら、100点狙いたいですよ! 俺だって!」
義姉2役「私もそう。でも……」
そこにいる全員が口々同じことを言い、そして自分に目を向ける。
博打だと判明して、それをうつ本人である自分に、意見を求めていた。
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