【シャニマスSS】甜花「シンデレラと」夏葉「サンドリヨン」
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160: ◆/rHuADhITI[saga]
2018/12/17(月) 04:34:55.21 ID:VbCE5XXv0

演出家「総意は決まった。後はお前さんの意見次第だ」

演出家「お前さんが、やりたいかどうかだ」

一段と、視線が強まった気がした。

そう問われて、縮んで俯くような仕草をする。

それは、最近気づいた自分の癖だ。

落ち込んだ時、辛くなった時、右腕を左腕で隠すような体勢を取ってしまう。

だけど今は違う。

この動作は、右腕が左腕の裏側に触れる。

少しだけ膨れた、左腕の腕橈骨筋に触れるのだ。

ほんのちょっぴりだけの筋トレの成果が、自分の努力を思い出させてくれる。

努力を始めた時の想いを、胸の内に蘇らせてくれる。

それが力をくれる。

失敗する事への恐れに対する力を。

自分の判断によって、不幸になってしまう事への怖さに対する力を。

そこに宿った想いが、恐怖と共にある勇気を与えてくれるのだ。

『問題は、甜花がやりたいかどうかだ』

最後に、プロデューサーさんの言葉が輝いた。

腕橈骨筋から右腕を離す。

そして、力強く頷いた。


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