【シャニマスSS】甜花「シンデレラと」夏葉「サンドリヨン」
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156: ◆/rHuADhITI[saga]
2018/12/17(月) 04:32:12.45 ID:VbCE5XXv0

小道具「……装置の管理は、大道具さんの管轄でした」

小道具「あの人の姿が見えない以上……誰がこれをやったのかは、もう明白です」

小道具「そして演出家さんは……あの人を探すなと言いました……」

演出家「……そうだな」

小道具さんの目に暗い光が宿る。

小道具「アナタは知っていた……! 大道具さんが何かをするかもって……! こういう事をする人だって……!」

小道具「何で止めてくれなかったんですか!? 何で防げなかったんですか!?」

小道具「何で……! 何で……!!」

演出家さんに非難の目が向けられる。

自分もそうすべきかは、やはり分からない。

演出家「小道具の言う通り。全責任は俺にある。どんな非難も罰も受けよう」

演出家「だが舞台は舞台だ。何がしらかの完結に、必ず着地させなくてはならない」

演出家「それなら、お前達はどうしたい?」

演出家「どうすべきだと……思うんだ?」

演出家さんが、指針についての意見を求めるのは珍しいと思った。

この人なりに動揺しているのか、罪の意識を感じているのか……

その辺りの事は、今は関係ない事かもしれないけど、それも分からない。

甜花(……寒い、よ……)

体が冷えていくのを感じる。

この状況下において、どうしたいのか。

あるいは、どうするべきなのか、どうすればいいのか、何一つ分からない。

思考が混沌に沈んでいき、熱が失われていく。

前にもあった、分からないづくしだ。

自分には何も分からない。

何も、できない。

甜花(……助けて、なー……)


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