【ミリマス】チハヤ「さあ、みんな。お茶会にしましょうか」【EScape】
1- 20
64:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 20:40:34.24 ID:c8byziSW0
ずっと伏し目で話していたチハヤは、そこできゅっと唇を引き結びました。
そして微かに震えた声で続けました。

チハヤ「いえ……。ただ見たかっただけじゃない。やっぱり私、期待していて……。
   もしかしたら、実際にその場所へ行けば、記憶を手に入れることができるんじゃないか、って……。
以下略 AAS



65:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 20:42:50.76 ID:c8byziSW0
ほんの一瞬だけ、私はシホがチハヤを責めているのだと思いました。
でもその声色はとてもそうは思えません。
シホはその声色のままに、こう続けました。

シホ「私が調べたキサラギチハヤという人間はどんな理由があろうと、
以下略 AAS



66:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 20:45:05.58 ID:c8byziSW0
ツムギ「チハヤは、チハヤです! あの人とは関係ありません!
   チハヤは、あの人のニセモノなんかじゃありません!」

ミズキ「……二人の言う通りです。あの人は言いました。
   人も、アンドロイドも、どちらも立派な生命だと。
以下略 AAS



67:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 20:48:09.38 ID:c8byziSW0
その表情は……今まで見たことのない、まさに『チハヤ』の表情でした。
あの人とは違う、アンドロイドのチハヤ自身の表情でした。
それはきっと、チハヤが自分で、彼女自身を受け入れられたということ。
そしてその表情を私たちも、とても穏やかに受け入れられています。

以下略 AAS



68:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 20:50:44.34 ID:c8byziSW0
シホ「さて、と。それじゃあ……これ、どうする?」

問題がすべて解決したことを確認し、
シホは吐息交じりにテーブルの上に置かれたポットとカップに目をやりました。
同時に、リビングにお掃除ロボットが入ってきます。
以下略 AAS



69:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 20:54:41.19 ID:c8byziSW0
シホ「そうね……いいと思うわ。私は賛成よ」

ミズキ「私は、高級なお茶の葉とお茶菓子を候補の一つに挙げます。
   特別な高級パーティ……。ちょっとだけ、興味があります」

以下略 AAS



70:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 20:55:54.30 ID:c8byziSW0
チハヤ「……猫……」

……え?

そう声を重ねたのは、私とツムギです。
以下略 AAS



71:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 21:03:45.84 ID:c8byziSW0
チハヤ「え? いえ、なんとなく……。お掃除ロボットを見て、ふと思いついたの」

シホ「お掃除ロボット……? どういうこと? 特に猫とは関係ないように思えるけど」

チハヤ「……言われてみればそうね。どうして、私……」
以下略 AAS



72:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 21:05:25.38 ID:c8byziSW0
私の体の内側がドクンと脈打ったのが分かりました。
チハヤはまた俯き、そして、よろけるように椅子に腰を下ろしました。

シホ「チハヤ……? どうしたの?」 

以下略 AAS



73:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 21:06:50.36 ID:c8byziSW0
2人の視線も言葉も、その時の私の意識の外でした。
私の目にはただチハヤの姿しか映っていませんでした。
ただ、次にツムギから発せられた声は、私の耳にも届きました。

ツムギ「にゃ……にゃー、にゃー……!」
以下略 AAS



74:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 21:09:26.40 ID:c8byziSW0
それはチハヤの手でした。
チハヤが俯いたまま手を伸ばし、私たちの手を握っていたのです。

 『もうやめて』

以下略 AAS



104Res/80.02 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice