【ミリマス】チハヤ「さあ、みんな。お茶会にしましょうか」【EScape】
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39:名無しNIPPER[saga]
2018/12/03(月) 22:23:34.65 ID:9NlEZLcr0
背を向けてそう言ったツムギの表情は見えません。
でも、そんなツムギの背にかけるべき言葉も見つからず、
私たちはツムギの言うとおりに先にチハヤのもとへ戻ることにしました。

チハヤ「あら? ツムギはどうしたの?」
以下略 AAS



40:名無しNIPPER[saga]
2018/12/03(月) 22:25:24.34 ID:9NlEZLcr0
チハヤ「何か悩み事でもあるの? あなたたちに話はしていない?
   それとも、この間のことが、やっぱりまだ治ってなくて……」

心配そうに言うチハヤの表情は、やっぱり私の知っているチハヤそのものでした。
私が大好きだったチハヤの、できれば見たくないと思っていた表情。
以下略 AAS



41:名無しNIPPER[saga]
2018/12/03(月) 22:26:53.97 ID:9NlEZLcr0
ツムギ「遅くなりました。すぐにお茶をいれます」

そんなツムギに、チハヤはどう声をかけるか迷っているようでした。
悩み事があるのか、それともまだ故障が治っていないのか。
ツムギから話してくれるのを待つか、こちらから話を切り出すか。
以下略 AAS



42:名無しNIPPER[saga]
2018/12/03(月) 22:29:19.59 ID:9NlEZLcr0
もしかして。
そう思って私はツムギに目を向けました。
しかしツムギは、私たち以上に目を丸くして、ワカメが膨らむ様子を見ていました。
どうやらわざとではなく本当に、「あの時」と同じ間違いをしてしまったようでした。

以下略 AAS



43:名無しNIPPER[saga]
2018/12/03(月) 22:33:04.41 ID:9NlEZLcr0
ツムギ「私は、以前にも同じ失敗をしました。
   チハヤ、あなたの目の前で、まったく同じ失敗をしました」

シホ「ツムギ……?」

以下略 AAS



44:名無しNIPPER[saga]
2018/12/03(月) 22:34:51.91 ID:9NlEZLcr0
ツムギ「ミズキ、でも、でも……! うぅ……うあぁああ……!」

とうとうツムギは両手で顔を押さえ、泣き出してしまいました。
もう、限界だったのです。
ツムギの心は、私が考えていた以上にすり減ってしまっていました。
以下略 AAS



45:名無しNIPPER[saga]
2018/12/03(月) 22:37:38.65 ID:9NlEZLcr0
《〇月×日 チハヤ》

チハヤ「っ……」

ミズキは、泣き続けるツムギを連れて部屋を出て行った。
以下略 AAS



46:名無しNIPPER[saga]
2018/12/03(月) 22:39:38.21 ID:9NlEZLcr0
その声に視線を向けると、伏し目のシホの横顔が目に映った。

チハヤ「どういう意味……? シホ、あなたは何か知っているの?」

シホ「……」
以下略 AAS



47:名無しNIPPER[saga]
2018/12/03(月) 22:43:15.09 ID:9NlEZLcr0
それからシホはゆっくりと話し始めた。

シホ、ツムギ、ミズキは、再製造されたアンドロイドだったこと。
元々の製造理由。
キサラギチハヤという人間の存在。
以下略 AAS



48:名無しNIPPER[saga]
2018/12/03(月) 22:47:01.30 ID:9NlEZLcr0
チハヤ「……私のために、黙っていてくれたのね。でも……話してくれてありがとう、シホ」

シホ「お礼なんていらないわ。あなたにこのことを話したのは、あの子たちのためよ」

そこでシホはふいと視線を逸らす。
以下略 AAS



49:名無しNIPPER[saga]
2018/12/03(月) 22:49:11.91 ID:9NlEZLcr0
……やっぱり、シホはとても優しい子。
あの子はきっと私の思いに気付いていた。
私のせいでツムギが苦しんでいるんだって、自分を責める気持ちに。
だから、あんな風に厳しい言葉をかけてくれた。
どうすればいいかまで、教えてくれた。
以下略 AAS



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