【ミリマス】チハヤ「さあ、みんな。お茶会にしましょうか」【EScape】
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31:名無しNIPPER[saga]
2018/12/03(月) 22:00:11.38 ID:9NlEZLcr0
セリカは躊躇うように、言葉を一つ一つ選ぶようにして、話し始めました。
その内容は私の想像を大きく外してはいませんでした。
しかしやはり、じわりと胸を締め付けられました。
特に……チハヤが、私たちの知っているチハヤではなかったという事実。
もちろん、当たり前のことです。
以下略 AAS



32:名無しNIPPER[saga]
2018/12/03(月) 22:03:06.50 ID:9NlEZLcr0
ツムギ「ミズキの言う通りです。謝る必要などありません。
   それにきっと、私たちはあなたに感謝するべきなんだと思います。
   事情はどうあれ、こうしてまた、ミズキたちと暮らせるようになったのですから」

セリカ「……本当ですか」
以下略 AAS



33:名無しNIPPER[saga]
2018/12/03(月) 22:05:55.93 ID:9NlEZLcr0
その後、私たちは部屋へ戻りました。
チハヤにはセリカの口から説明をしてもらいました。
もちろん、真実ではありませんが。

チハヤを安心させるため、私たちは形だけのメンテナンスを行いました。
以下略 AAS



34:名無しNIPPER[saga]
2018/12/03(月) 22:10:13.53 ID:9NlEZLcr0



ツムギ「必要な野菜はこれで全部ですね」

以下略 AAS



35:名無しNIPPER[saga]
2018/12/03(月) 22:13:08.57 ID:9NlEZLcr0
ただ、その最後のセリカの言葉が、私は一番納得することができました。
理屈では説明しきれない奇跡。
そんな不思議な力が、「心」には存在しているのだと、そう思うんです。

だからせっかく起きた奇跡を、私たちはしっかりと享受しよう。
以下略 AAS



36:名無しNIPPER[saga]
2018/12/03(月) 22:16:18.91 ID:9NlEZLcr0
ツムギ「はい。それに、チハヤも好きだと、以前言っていましたから」

ミズキ「っ! ツムギ、それは……」

チハヤ「……? 確かに好きだと思うけれど……。そんなこと、言ったことがあったかしら」
以下略 AAS



37:名無しNIPPER[saga]
2018/12/03(月) 22:18:09.48 ID:9NlEZLcr0
……チハヤは、本当にチハヤにそっくりでした。
外見や声だけでなく、しゃべり方や考え方、人格、あらゆる面において、
まさに私たちが知る限りの人間のキサラギチハヤそのものでした。

でも、覚えていない。
以下略 AAS



38:名無しNIPPER[saga]
2018/12/03(月) 22:22:18.80 ID:9NlEZLcr0
ツムギ「――チハヤは、もう二度と思い出すことはないのでしょうか」

ミズキ「……ツムギ?」

お茶の準備をしているときのことです。
以下略 AAS



39:名無しNIPPER[saga]
2018/12/03(月) 22:23:34.65 ID:9NlEZLcr0
背を向けてそう言ったツムギの表情は見えません。
でも、そんなツムギの背にかけるべき言葉も見つからず、
私たちはツムギの言うとおりに先にチハヤのもとへ戻ることにしました。

チハヤ「あら? ツムギはどうしたの?」
以下略 AAS



40:名無しNIPPER[saga]
2018/12/03(月) 22:25:24.34 ID:9NlEZLcr0
チハヤ「何か悩み事でもあるの? あなたたちに話はしていない?
   それとも、この間のことが、やっぱりまだ治ってなくて……」

心配そうに言うチハヤの表情は、やっぱり私の知っているチハヤそのものでした。
私が大好きだったチハヤの、できれば見たくないと思っていた表情。
以下略 AAS



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