勇者「最期だけは綺麗だな」後編
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9: ◆IULkuZ.Noal.[saga]
2018/11/30(金) 00:18:20.92 ID:ACoeMgAUO

「今日はどうだったの?」

「料理屋はお客さん多かった。そっちは?」

「忙しいよ。また一人辞めたんだ。親戚を頼って都に引っ越すんだってさ」

「また!? あんたのとこ、道具屋だよね? この前も一人辞めたって言ってなかった?」

「うん。人手が足りなくて大変なんだよ。まあ、だから私を雇ってくれたんだろうけどね」

「私らも都に引っ越す?」

「え〜、折角街にも慣れてきたのに?」

「都になんか行っても居場所ないって。この街くらいが丁度良いよ」

「そうだけどさ、そういう話を聞くと考えちゃうでしょ?」

「分かるけど、あんまり流されない方が良いよ。今の生活には満足してるし」

「お姉ちゃん、おかわり!」

「はいはい、ちょっと待っててね」

食卓を囲み、今日一日の出来事を語り合う。

噂話、近頃の住民の様子、近所付き合い、危険な場所、安い衣服の話。

互いに知り得た情報を交換し、明日に備えて床につく。これが、彼女達の日常。



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