16: ◆xxLVUHZFyEbH[sage saga]
2018/11/24(土) 21:29:33.15 ID:jfv827hPo
「よろしい。いいか、あいつはいつも綿密な戦略を立てる。今回に関しては俺のことも敵だと思ってるはずだ。もちろん美希も」
「関係ないの!ミキ、頑張るからね」
「お、珍しくやる気だな。どうしたんだ?」
「ミキ、まだアイドルの事よくわかんないけど、春香のためにも頑張るの!」
「ああ、春香から聞いたのか。あいつは本当に逞しくなったよ」
「ミキが頑張ったら、春香のところに行ってくれるんだよね?」
「まるで俺から離れたいみたいな言い方だな」
「もちろんなの!」
「泣いていいか?」
美希は今回のオーディションで合格し、プロデューサーに担当を外れてもらうことを計画していた。
とはいえ、プロデューサーが嫌いだったからではない。彼を必要としている春香のために、頑張らなければならないと思ったのだ。
そんな美希を見て、プロデューサーはため息混じりに言った。
「まあ、実際そのつもりではあったんだ。今回の仕事がうまくいったら、俺は美希の担当を外れる予定だ」
「うん、それがいいと思うな」
「俺はそうは言い切れないんだけどな。美希、一人で大丈夫か?」
「大丈夫なの!」
「よし、それじゃあ証明してもらおう。レッスンに行くぞ。今回は俺も見よう」
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