124: ◆/CNkusgt9A[saga]
2018/11/21(水) 04:00:27.10 ID:6XOGb91so
岡部「また俺は、誰かの想いを犠牲にしなくては、ならないのか……っ」プルプル
そんなの、もうこりごりだ。俺はα世界線漂流の中で、いろんな人間のいろんな想いを踏みにじってきたのだ。
まゆりのために。それは絶対に間違ってはいない。仕方がなかったといえばそれだけになる。
だが、だからと言って簡単に諦めてしまっていいものではない。本当に、本当の意味で、なかったことにしてはいけないのだ。
紅莉栖「岡部……。なにも、そこまで思いつめなくても」
岡部「こいつだってまゆりだ! まゆりの一部なんだ! いや、たとえまゆりではないとしても、俺はこいつを、見殺しにすることはできないっ!」
まゆり(仮)「凶真さん……っ」グスッ
岡部「俺は混沌を望み、世界の支配構造を破壊する者っ! 鳳凰院凶真だ!」
まゆり(仮)「もういい、もういいんですっ。やめて、ください……っ」ダキッ
岡部「何を言っている! 俺は、お前のことだって諦めたくない! お前にだって、幸せになる権利はあるはずだ!」
まゆり(仮)「ありませんよっ!!!!」
岡部「っ……」
少女の悲痛な大声にひるんでしまった。
まゆり(仮)「元々私は、椎名まゆりっていう女の子の肉体を乗っ取って生まれた、悪魔みたいな生き物なんですから……っ」
岡部「やめろ……」
まゆり(仮)「私には、誰かを愛する資格も、幸せになる権利も、毛頭ないのです……」
岡部「やめろぉ……っ」グッ
まゆり(仮)「だから、凶真さん? いいのです。私を消して、まゆりさんを蘇らせてあげてくださいっ」ニコ
岡部「やめて、くれぇっ……!」
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