34: ◆30lx83ehPU[saga]
2018/11/27(火) 16:24:24.93 ID:BNLHW+1zO
「…大崎?」
「…………」
大崎は神妙な顔で、一つ小さく息を吸うと。
「…えいっ…」
と、小さな掛け声とともに腕に力を込めた。
ぐっとメロンパンの袋が両側に引っ張られる…が、数秒しても開く様子はなかった。
「…えいっ……えいっ…」
何度か挑戦するも、やはりメロンパンの袋は固く閉ざされたままだった。
そのうち、大崎は未開封のメロンパンの袋を机に起き、虚ろな目でそれを眺め始めた。
「…………なーちゃん…」
「開けるから。俺が開けるからそんなこの世の終わりみたいな顔しないで」
大崎から袋を受け取り、破いてから大崎に返す。
メロンパンを再び受け取ると、大崎はにへへと小さく笑った。
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